シミュラクラ現象
コンセントが顔に見えたり、ジンメンカメムシの模様が顔に見えたりする現象。これをシミュラクラ現象というらしい。
点が3つ並んでいると、そのうちの2つの点がを、残りの1つの点を口または鼻と見立てて、そこに顔を見つけてしまう。らしい。
ただし、3点が一直線上に並んでいる場合は発生しない。らしい。
ほとんどの人がそう見えているって本当なの?
友達A「理科室のコンセントって、なんか怒っているみたいだよね〜」
友達B「あの車の顔は、ブタっぽくてかわいい!」
僕は友達のこの手の話を聞くと、いつも「変わった視点でものを観察する人だなぁ」とか「面白いことを考えるなぁ」とか思ってた。
そもそもこの現象について知らなかったから、コンセントが顔に見えていることも分からなかったし、しかも表情付きで読み取れるって、かなりハイレベル。
そもそもジンメンカメムシは、人の顔に見えるから”ジンメン(人面)”て名前が付けられたのか。それを命名した人物もシミュラクラ現象を体感できる人ってことか。
一度だけ、人生で困ったときがあった
”人生で困った”というのは正直に言って大袈裟すぎる。ただ、これはシミュラクラ現象を体感できる彼女と一緒でなければ解決できなかった、ということが1度だけあった。
コンテンツの関係で詳しく説明することはできないが、謎解きゲームのアトラクションに参加していた時の出来事だ。
何かしらの図形と文字が記してあり、その暗号を解くような問題。そう、その”何かしらの図形”が、シミュラクラ現象で顔に見えるような図形だった。
図形と顔のパーツを関連付けると暗号が解ける仕組みになっていたようで、僕にはさっぱり分からなかったが、彼女がするすると解いてくれた。
これは僕一人では絶対に解決できない問題だった。シミュラクラ現象が分からなくて、唯一、人生で困ったときだった。
後から聞いてみると、そのシミュラクラ現象の図形では「眉毛」まで表現されていたらしく、僕には眉毛が目ではなく眉毛に見えるのが全く理解できなかった。
似ている現象「パレイドリア現象」
シミュラクラ現象と調べると、パレイドリア現象が類似ワードで引っかかる。
雲の形が鯨に見えたり、洋服の皺の模様が顔に見えたり。
パレイドリア現象は、実際にそこには無いものを、物のカタチや模様に当てはめて、そのように見えてしまう現象らしい。
シミュラクラ現象は「3つの点から顔」を認識してしまう現象で、パレイドリア現象はそれよりも広く、何かしらが顔に見えたり他のものに見える現象。といったところだろうか。
僕は「雲の形を見てxxみたいだなぁ」って思うことはあるから、パレイドリア現象自体は体感できるみたい。
不思議だなぁ。何か文献があったら読んでみたいと思った。